母さんが石を投げている。

子供が前進すると同時に親も前進する。

そこには親子を遮る見えない壁ができてしまいます
なにかあるんじゃないの?という質問形にはせずに、なにかあるように見えるという親の思いの率直な言い切りのことばをさらりと、そして、子のことばを待たないで、その場の雑事の手順に戻っておくのですね。
こういう何気ない情景の説明は、ほんとうにことばで書くのが難しい。場の空気がほぐれているのか、こだわりあって重い空気になるかの違い。軽くなくさりとて重くもなく、確かなことばがかもし出す空気。教育をしています教育に関してはどうでしよう。

子供に話しかけてほしい。

堰止めにならない対応をだって、結局あの子の問題なのよ
と言いだした娘のことばに、あの子って誰のことかという質問を返す代わりに、ああ、自分の問題ではなくって、ね
と言い添えたとき、そこで堰を切ったように娘は猛然と話しはじめたのです。
もしも、今の親のひとことが質問形になっていて
あの子って誰のこと?
というような問いただしになっていたら、ついそんな気勢があふれだすわけもなくいいわ、もう……
と口ごもり、気持ちもこわばってうっとうしい顔をますますうっとうしくさせるばかりだったのかもしれないのでしたああ、自分の問題ではなくて、ね
という一語の添え方で勢いが出て
そうよ!


両親への愛がこめられている
両親への愛がこめられている

教育方針は常に一貫しています。

子どものほうがかわいそうだという人もいるようだ私じゃないわ。
私が問題じゃない!
ずっと自分を責めてた。
なにもかも結局加どうして姉だからってなにもかも妹の後始末をしてや私、奈子の問題じゃないの。
らねばならないのよさ母親は愕然とする!
損ばっかりしてた。
がくぜんあの子と口にするのを聞いたとき、そのあの子というのは学校の級友の誰かだろうと思っていた。違う。自分の妹のことだったのです。いつだってきょうだい仲良しの妹思いのこの姉が猛然と妹へのいらだちを今母親の自分にまくしたてている!子どもは幼少時驚天動地の母親が、
ちょっと待ってよ、の思いを持っていたの?
もしもここで、佐代子。
加奈子のことを言ってるの?
自分の妹に、そんなに憎らしいほどえ?
それほんとう?
どうしてよ、どうして?
家族みんなの仲良しがいちばんの美徳と、それをこそ思い込んでいた母親がうろたえて、こういう驚きや反問をもしも娘にあびせかけるようなら、娘はきっと
いいわよ、母さん。ごめんなさい。私ちょっと取り乱しただけ。もういいの、もういいのよ!
と泣きわめきたいのを押し殺して自分の部屋へ走り込んでしっかり扉を閉めてしまう、きになるのだろうと思います。
という向ここで母親はぐっとハラを引きしめて
そうなの!
私は自分が母親でありながら、わが子の、佐代子……あなたの思いを、しっかり聞かせてもらったことがない。
言えなくさせてしまっていたんだ!
言えなかったわよ!
かったわよ!

言えなかったわよ!
絶対に言わせてくれなかった。

教育は全般にこのくりかえしの価値を忘れている。

聞いてなんかくれなと、姉娘は切なさよ天にも届けと絶叫する
のうつせき気がついたら妹を刺殺していたというのも、ものすごい心の鬱積が溜まりに溜まってしまうまでに、こういったまあいってみれば、平生の異常発酵でパンパンにふくれきった容器を破って中の強圧状況のガスを発散させるといった工夫が、どうでも必要だったのではないかと思われるのです。
家中が優秀で仲良しだという評判。そのイメージを壊さぬために、まった姉の鬱積。異常な滞積。その不自然な暴発に対して知らず知らず抑えて溜めてし
どうしてそんな!信じられない。おまえがそんなことを思っていたなんて。あんなにずっと優しくしてやっていたじゃないの?それじゃあまるで二重人格だわ。信じられない。


勉強というのがあります。
勉強というのがあります。

母親たるものは胎児を前にして

そんな子じゃない、佐代子は……と、うろたえてしまってはならないのですね。まったく逆に、「なんということ。ほんとにそんなうっとうしさを妹に抱いていたことが、母親の私には伝わって言えない空気をこの家はしっかりとつくってしはいなかった……おまえ、まっていたのだわ」
言えないでいたのね。
と、子どもの気持ちの表出を、全面的に認め直すことができなければならないのだと思うのです。
でも、それができるくらいの親ならば、それまでに子のほうが、自分の屈折したしんどさは聞いてもらえると思って、いい姉ぶりを演じつくさずに、もっと本音を平生に出していたのでしょうね本音のマイナス感情をことばや態度で出したときに、母親から怖がられて、非難されて
そんなことをおばあちゃんにでも言おうものなら、おまえ、お母さんの立場がどうなると思うとでもなじられたとすれば、優しい気性の姉娘は思いを内に抑えるしかない。母と話したものです。


教育をしています 中学校は大変大きな基本的な問題を抱学科の点数 母と子には同情するばかりです